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Alphabet 2026年Q2決算、Google検索売上17%増の中身

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Alphabet 2026年Q2決算、Google検索売上17%増の中身

2026年第2四半期決算の全体像

主要数値(2026年6月30日終了四半期・決算リリース記載値)

売上高
1,197億9,600万ドル(前年同期比24%増・為替影響除きで23%増)
営業利益
407億7,000万ドル(30%増)
営業利益率
34%(前年同期32%)
その他の収益
979億8,300万ドルの純益(主に保有株式の未実現評価益)
純利益
1,121億700万ドル(298%増)
1株当たり利益
9.11ドル(294%増)
従業員数
19万8,933人(前年同期18万7,103人)

Google の持株会社である Alphabet が、2026年7月22日に第2四半期(4〜6月)の決算を発表しました。見出しの数字とその中身を分けて確認します。

売上高は24%増、2桁成長は12四半期連続

まず全体です。売上高は前年同期比24%増、為替影響を除くと23%増の1,198億ドルでした。 2桁成長はこれで12四半期連続です。

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"Consolidated Alphabet revenues increased 24%, or 23% in constant currency, to $119.8 billion, reflecting strong performance across the business and our 12th consecutive quarter of double-digit revenue growth." — Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース1ページ目・冒頭の要点箇条書きより

営業利益は30%増の407億7,000万ドルで、営業利益率は前年同期の32%から2ポイント上がって34%になりました。売上の伸びが費用の伸びを上回っています。

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"Consolidated Alphabet operating income increased 30% and operating margin expanded by 2 percentage points to 34%." — Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース1ページ目・冒頭の要点箇条書きより

金額は1ページ目の業績ハイライト表に載っています。

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"Revenues $ 96,428 $ 119,796 / … / Operating income $ 31,271 $ 40,770 / Operating margin 32 % 34 % / Other income (expense), net $ 2,662 $ 97,983 / Net income available to common stockholders $ 28,196 $ 112,107 / Diluted net income per common share $ 2.31 $ 9.11" — Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース1ページ目「Q2 2026 Financial Highlights」の表より(前年同期比の増減率2行は「…」で省略。単位は百万ドル。1株当たり金額と百分率は除く。左が2025年Q2、右が2026年Q2)

純利益298%増の中身

ここが今回の決算で最も誤読されやすい数字です。純利益は298%増、1株当たり利益は294%増の9.11ドルでした。ただしこの急増は本業の伸びではなく、営業外の「その他の収益」が980億ドルの純益になったことによります。 その大半は保有株式の未実現評価益です。

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"Other income reflected a net gain of $98.0 billion, primarily the result of net unrealized gains on our equity securities. Net income available to common stockholders increased 298% and EPS increased 294% to $9.11." — Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース1ページ目・冒頭の要点箇条書き(連続する2項目)より

未実現評価益とは、保有株式の時価が上がったことで生じる、まだ売却していない段階の利益です。株価が下がれば同じ仕組みで損失として計上されます。前年同期の「その他の収益」は26億6,200万ドルでしたから、980億ドルは例外的な水準です。

本業がどれだけ伸びたかを見るなら、営業利益の30%増のほうが実態に近い数字になります。純利益の298%という見出しだけで事業の勢いを測ると、判断を誤ります。

部門別の売上と検索・クラウドの伸び

主要セグメントの前年同期比 成長率

Google Cloud+82%
Google検索およびその他+17%
サブスク・プラットフォーム・デバイス+15%
YouTube広告+13%

数値はAlphabet決算リリースの記載値。バーは0〜100%スケール。

全体の数字より、どこが伸びたかのほうが事業の状況を映します。決算リリースの補足情報から部門別の実額を並べます。

Google検索の売上17%増

AI検索の台頭で本業が削られるのではないかという見方に対する実績値です。Google検索およびその他の売上は前年同期比17%増の632億7,100万ドルでした。 前年同期は541億9,000万ドルです。

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"Google Services revenues increased 15% to $94.5 billion, led by 17% growth in Google Search & other, 15% in Google subscriptions, platforms, and devices, and 13% in YouTube ads." — Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース1ページ目・冒頭の要点箇条書きより

Google Services 全体では15%増の945億4,000万ドル。その中で最も高い伸び率を示したのが検索でした。ピチャイCEOは、人気のAI機能が検索の問い合わせ件数の伸びを牽引していると説明しています。

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"Our popular AI features are driving Search query growth." — スンダー・ピチャイCEOの発言(Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース1ページ目)より

部門別の売上一覧

部門2025年Q22026年Q2
Google検索およびその他541億9,000万ドル632億7,100万ドル
YouTube広告97億9,600万ドル110億5,500万ドル
Google Network73億5,400万ドル73億300万ドル
サブスク・プラットフォーム・デバイス112億300万ドル129億1,100万ドル
Google Services 合計825億4,300万ドル945億4,000万ドル
Google Cloud136億2,400万ドル247億6,800万ドル
Other Bets3億7,300万ドル3億8,200万ドル

この表の数値は決算リリース2ページ目の補足情報の表からの引用です。同じ表に載る従業員数は19万8,933人で、前年同期の18万7,103人から1万1,830人増えました。

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"Google Search & other $ 54,190 $ 63,271 / YouTube ads 9,796 11,055 / Google Network 7,354 7,303 / … / Google subscriptions, platforms, and devices 11,203 12,911 / Google Services total 82,543 94,540 / Google Cloud 13,624 24,768 / Other Bets 373 382 / Hedging gains (losses) (112) 106 / Total revenues $ 96,428 $ 119,796 / … / Number of employees 187,103 198,933" — Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース2ページ目「Q2 2026 Supplemental Information」の表(Revenues, Traffic Acquisition Costs (TAC), and Number of Employees)より(小計行の Google advertising と、トラフィック獲得費用の合計(Total TAC)の行は「…」で省略。単位は百万ドル・従業員数を除く。左が2025年Q2、右が2026年Q2)

Other Bets は決算リリースの表で Google Services・Google Cloud と並ぶ独立した区分として計上されています。なお「Google Services 合計」「Google Cloud」「Other Bets」の3つを足しても、総売上の1,197億9,600万ドルにはわずかに届きません。上の引用にあるとおり決算リリースにはヘッジ損益(為替変動に備えた取引の損益)の行があり、それを加減した額が総売上になります。2026年第2四半期のヘッジ損益は1億600万ドルの利益、前年同期は1億1,200万ドルの損失でした。

広告のうち Google Network の区分だけは73億5,400万ドルから73億300万ドルへわずかに減っています。

Google Cloud は82%増

伸び率で突出したのがクラウドです。Google Cloud の売上は82%増の247億6,800万ドルでした。 決算リリースは、成長が目に見えて加速したと書いています。

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"Google Cloud saw a meaningful acceleration in growth as revenues increased 82% to $24.8 billion, led by an increase in Google Cloud Platform (GCP) across enterprise AI Solutions and enterprise AI Infrastructure, as well as core GCP services." — Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース1ページ目・冒頭の要点箇条書きより

伸ばしたのは Google Cloud Platform(GCP・Googleのクラウド基盤)です。企業向けのAIソリューション、企業向けのAIインフラ、そしてGCPの中核サービスの3つにまたがって伸びた、というのが決算リリースの説明です。

利益も付いてきています。部門別の営業利益でも Google Cloud は前年同期の28億2,600万ドルから88億1,400万ドルへ増えました。売上の伸びが利益に乗り始めた段階と読める数字です。

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"Operating income (loss): Google Services $ 33,063 $ 39,544 / Google Cloud 2,826 8,814 / Other Bets (1,246) (1,799) / Alphabet-level activities (3,372) (5,789) / Total income from operations $ 31,271 $ 40,770" — Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース2ページ目「Segment Operating Results」の表(単位は百万ドル・左が2025年Q2、右が2026年Q2)より

AI事業の状況と資金調達

ピチャイCEOが挙げた事業の指標

Gemini App
月間アクティブユーザー9億5,000万人
処理量
Gemini モデルが毎分220億APIトークン(文章を細かく区切った処理の単位)を処理
Gemini Enterprise
米国の売上上位100社(Fortune 100)のうち90%近くが利用
セキュリティ
セキュリティ関連の需要が強く、新しい Gemini 3.5 Flash Cyber はコスト効率が高い
YouTube
FIFAワールドカップ2026関連動画の視聴者(重複除く)は17億人超

決算リリースにはスンダー・ピチャイCEOによる説明も載っています。数字の背景として挙げられた項目を確認します。

Gemini の利用規模

AIの利用実態として示されたのが、利用者数と処理量です。Gemini モデルは毎分220億のAPIトークンを処理しており、Gemini App の月間アクティブユーザーは9億5,000万人だとしています。

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"We have exciting momentum across the board. Our popular AI features are driving Search query growth. Gemini models now process 22 billion API tokens per minute and the Gemini App has 950 million monthly active users. We are seeing strong demand for our security solutions, and our new Gemini 3.5 Flash Cyber delivers highly cost-efficient performance at the frontier. And month over month, people turn to YouTube for major world events, with over 1.7 billion unique viewers watching World Cup-related videos during the FIFA World Cup 2026™." — スンダー・ピチャイCEOの発言(Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース1ページ目)より

セキュリティ関連の需要も強く、新しい Gemini 3.5 Flash Cyber は高いコスト効率を示しているという説明です。YouTube については、FIFAワールドカップ2026の期間中に関連動画を見た人が、重複を除いて17億人を超えたと述べています。法人向けの Gemini Enterprise についても言及があります。Gemini Enterprise は広く採用が進んでおり、米国の売上上位100社(Fortune 100)の90%近くが使っているとしています。

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"It's great to see wide adoption of Gemini Enterprise, with nearly 90% of the Fortune 100 using it." — スンダー・ピチャイCEOの発言(Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース1ページ目)より

Gemini の各モデルについては Gemini 3.6 Flash の解説Gemini 3.5 の使い方ガイド もあわせてご覧ください。

増資と社債発行

資金調達も決算リリースに記載されています。2026年6月に、クラスA株・クラスC株という2種類の普通株と、期日が来ると普通株へ変わる優先株を組み合わせて、約496億ドルを調達しました。 用途は一般的な事業目的で、AIインフラと世界規模の計算資源を拡大するための設備投資を含むとしています。あわせて最大400億ドルまで自社株を売り出せるプログラムも契約しましたが、その手取金は主に従業員へ付与した株式に伴う納税資金に充てる想定で、6月30日時点で株式の売却はありません。

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"In June 2026, we issued a combination of Class A stock and Class C stock and mandatory convertible preferred stock for aggregate net proceeds of $49.6 billion, to be used for general corporate purposes, including capital expenditures to scale AI infrastructure and global compute. Additionally, we entered into an equity distribution agreement with certain sales agents to sell up to $40.0 billion of our Class A stock and Class C stock from time to time through an At-the-Market Program (ATM Program). The proceeds of the ATM Program are primarily intended to be used to meet tax obligations associated with employee equity grants. As of June 30, 2026, we have not sold any shares under the ATM Program." — Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース2ページ目「Equity Capital Raise」節より

社債でも調達しています。第2四半期に、担保を付けない社債(シニア債)で203億ドルを調達しました。こちらの用途は一般的な事業目的とだけ書かれており、AIインフラへの言及はありません。

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"In the second quarter of 2026, we issued senior unsecured notes for net proceeds of $20.3 billion, to be used for general corporate purposes." — Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース2ページ目「Issuance of Senior Unsecured Notes」節より

増資と社債を合わせると、この四半期だけで約700億ドルを調達した計算になります。

「AI検索でGoogleは終わる」論をどう読むか

生成AIの普及で検索広告が縮むという議論が続いてきました。この四半期の実績値は検索売上17%増、Google Services 全体15%増です。少なくとも2026年4〜6月の3か月については、検索広告の縮小は数字として表れていません。

ただしこれは1四半期の結果です。ピチャイCEOの説明はAI機能が検索の問い合わせ件数を押し上げたというもので、AIが検索を置き換えたのか補ったのかを結論づけるには複数四半期の推移が要ります。加えてこの四半期の調達額は約700億ドルに達しており、その回収見通しは決算リリースの数字だけでは判断できません。したがってここでは決算リリースの数字の整理にとどめ、株価や投資判断には踏み込みません。

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よくある質問

Q. Google検索の売上はどれくらい伸びましたか?
2026年第2四半期のGoogle検索およびその他の売上は前年同期比17%増でした。金額は632億7,100万ドルで、前年同期の541億9,000万ドルから増えています。Google Services全体では15%増の945億ドルでした。
Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース
Google Services revenues increased 15% to $94.5 billion, led by 17% growth in Google Search & other, 15% in Google subscriptions, platforms, and devices, and 13% in YouTube ads. Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース
Q. 純利益が298%増というのは本業が伸びたということですか?
本業の伸びだけではありません。営業利益の伸びは30%です。純利益が298%増となった主因は、営業外の「その他の収益」が980億ドルの純益となったことで、これは主に保有株式の未実現評価益によるものだと決算リリースに明記されています。
Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース
Other income reflected a net gain of $98.0 billion, primarily the result of net unrealized gains on our equity securities. Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース
Q. Google Cloudはどれくらい伸びましたか?
前年同期比82%増の247億6,800万ドルでした。伸ばしたのはGoogleのクラウド基盤であるGoogle Cloud Platform(GCP)で、企業向けのAIソリューション、企業向けのAIインフラ、そしてGCPの中核サービスの3つにまたがって伸びたと決算リリースは説明しています。
Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース
Google Cloud saw a meaningful acceleration in growth as revenues increased 82% to $24.8 billion, led by an increase in Google Cloud Platform (GCP) across enterprise AI Solutions and enterprise AI Infrastructure, as well as core GCP services. Alphabet 2026年第2四半期 決算リリース

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