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GPT-5.6は誰が使える?プラン別の提供状況と経路

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GPT-5.6は誰が使える?プラン別の提供状況と経路

GPT-5.6は今どこで使えるのか

まず結論から。一般提供はすでに始まっています。この記事の初出時点(2026年6月27日)は限定プレビュー中でしたが、状況は変わりました。

2026年7月9日に一般提供が始まった

OpenAI は2026年7月9日、GPT-5.6 ファミリーを限定プレビューに続く一般提供として公開しました。ChatGPT・Codex・OpenAI API を横断して利用可能になり、展開は全世界で始まって24時間かけて順次広がる、と説明されています。

3階層の位置づけも整理されています。Sol が旗艦、Terra は GPT-5.5 に匹敵する性能を持つ低コストのモデル、Luna が最も速く最も安いモデルです。数字が世代を表し、Sol・Terra・Luna はそれぞれ独自の周期で進化していく持続的な能力階層だと説明されています。

なお料金は公開後に見直されています。2026年7月30日に Luna が80%、Terra が20%値下げされました。3モデルの性能・料金・使い分けはGPT-5.6 Sol・Terra・Lunaの解説記事で扱っています。

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GPT-5.6 spans three model tiers: Sol, our flagship; Terra, a lower-cost model with performance competitive with GPT-5.5; and Luna, our fastest and most affordable model. The number identifies the generation, while Sol, Terra, and Luna are durable capability tiers that can advance on their own cadence. / GPT-5.6 is available starting today across ChatGPT, Codex, and the OpenAI API. The rollout is starting globally now and will continue gradually toward full availability over the next 24 hours. / Update on July 30, 2026: OpenAI reduced the price of GPT‑5.6 Luna by 80% and GPT‑5.6 Terra by 20%. — 3階層の位置づけ、一般提供の開始および展開方法、7月30日の値下げに関する記述より

ChatGPTでは「思考の深さ」として現れる

ここが分かりにくい部分です。通常の ChatGPT の会話では、GPT-5.6 はモデル名として選ぶのではありません。思考の深さ(reasoning)の段階に割り当てられています。

速い応答の既定は GPT-5.5 Instant のままです。そのうえで、Medium・High・Extra High が GPT-5.6 Sol、Pro が GPT-5.6 Sol Pro に対応します。対象プランでは、複雑な要求に対して ChatGPT が自動的に思考を深める動きもあり、モデル選択では Instant から Medium への切り替えとして見えます。この自動切り替えは設定から入切できます。

プランごとの範囲は次のとおりです。

通常のChatGPT会話で選べるGPT-5.6の範囲(公式ヘルプによる)

プランMedium・HighExtra HighPro
Plus対象対象外対象外
Pro対象対象対象
Business対象対象対象
Enterprise対象対象対象
Free・Go対象外対象外対象外

ログアウト状態の利用者は GPT-5.6 Sol を使えません。Business と Enterprise のワークスペースでは、管理者が利用できるモデルを制御できるとされています。

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GPT-5.5 Instant remains the default for fast, everyday responses. GPT-5.6 Sol now powers the Medium, High, and Extra High reasoning options on eligible plans, while GPT-5.6 Sol Pro powers Pro. / On eligible paid plans, ChatGPT can automatically use more reasoning for complex requests. In the model picker, this appears as Instant switching to Medium. Select Configure in the model picker to turn automatic switching on or off. / The table below shows the GPT-5.6 options available in standard ChatGPT conversations. GPT-5.5 Instant is not shown because it remains the default model. / Plus Included Not included Not included / Free and Go Not included Not included Not included / Logged-out users do not have access to GPT-5.6 Sol. In Business and Enterprise workspaces, admins may control which models workspace members can use. — ChatGPTでの現れ方、自動切り替え、Availability by ChatGPT plan の表、利用対象の制限に関する記述より

Work・Codex・APIでは3モデルとも選べる

通常の会話と、その他の経路では扱いが違います。GPT-5.6 Terra と GPT-5.6 Luna は、通常の ChatGPT の会話では選べません。

一方で他の経路では3モデルとも使えます。ChatGPT Work では Plus・Pro・Business・Enterprise が Sol・Terra・Luna を利用可能。Codex では Free と Go が Terra を、Plus 以上が Sol・Terra・Luna を利用可能。OpenAI API では Sol・Terra・Luna がすべて利用可能です。

Codex を使う場合はバージョンの条件があります。ChatGPT デスクトップアプリ(Codex モード)は 26.707.30751 以降、Codex CLI(コマンドを打ち込んで使う版)は 0.144.0 以降が必要とされています。

地域については GPT-5.6 固有の対象国リストは無く、ChatGPT のアクセスは ChatGPT の対応国・地域、API のアクセスは API の対応国・地域に従うとされています。

経路別のGPT-5.6の提供状況(公式ヘルプによる)

ChatGPT(通常会話)
Sol のみ(思考の深さとして提供)。Terra・Luna は選択不可
ChatGPT Work
Plus・Pro・Business・Enterprise が Sol・Terra・Luna
Codex
Free・Go は Terra/Plus 以上は Sol・Terra・Luna
OpenAI API
Sol・Terra・Luna すべて
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GPT-5.6 is gradually rolling out to eligible ChatGPT plans. If you do not see GPT-5.6 Sol in the ChatGPT model picker, it may not be available for your account yet. / To access GPT-5.6 in Codex, use one of these minimum versions: / ChatGPT desktop app (Codex mode): 26.707.30751 / Codex CLI: 0.144.0 / GPT-5.6 Terra and GPT-5.6 Luna are not selectable in standard ChatGPT conversations. / GPT-5.6 does not have a separate country list. ChatGPT access follows the ChatGPT supported countries and territories, and OpenAI API access follows the OpenAI API supported countries and territories. / Work in ChatGPT Sol, Terra, and Luna for Plus, Pro, Business, and Enterprise / Codex Terra for Free and Go; Sol, Terra, and Luna for Plus, Pro, Business, and Enterprise / OpenAI API Sol, Terra, and Luna — 段階的な展開、Codexの必要バージョン、経路別の提供範囲(Availability in Work, Codex, and the OpenAI API の表を含む)、地域の扱いに関する記述より

一般提供までに何があったか

いまは普通に使えますが、公開直後はそうではありませんでした。この経緯自体が、いまのAI業界の構図を示しています。

米政府の要請による限定プレビューから始まった

GPT-5.6 が最初に公開されたとき、使えたのは開発者向けの API と Codex を通じた、政府に共有された少数の信頼できるパートナー・組織だけでした。ふだんの ChatGPT からは呼び出せない状態です。

理由は米政府の要請でした。OpenAI は、政府に参加を共有した少数の信頼できるパートナー向けの限定プレビューから始め、そのうえでより広く公開すると説明しています。

公式情報を見る →
During the preview, GPT-5.6 models will initially be available through the API and Codex to a select group of trusted partners and organizations. / At their request, we are starting with a limited preview for a small group of trusted partners whose participation has been shared with the government, before releasing more broadly. — 限定プレビュー期間中の提供範囲と、その理由に関する記述より

背景にあった大統領令と、OpenAIの立場

この動きの土台には政府の新しい枠組みがありました。2026年6月2日に署名された大統領令14409が、AI企業と自主的な枠組みを設計するよう政府機関に指示しています。その中身は、指定された「covered frontier model」を他の信頼できるパートナーへ出す前に、最大30日間、政府がモデルにアクセスできるというものです。同じ条項には、これがモデルの開発・公開・配布に対する義務的な許認可や事前審査を新設するものではないとも明記されています。

ただし OpenAI は、この扱いを恒久化することには明確に反対の立場を示していました。こうした政府を通すやり方が長期的な既定になるべきだとは考えていないという一文です。実際、限定プレビューは数週間で終わり、一般提供へ移行しました。この記事の初出時点で「数週間内の予定」とされていた見通しは、そのとおりになったことになります。

公式の発表は英語の長文が多く、提供状況の変化を追うには、おおもとの発表を直接読むのが確実です。ページをマークダウンに変換しておくと、見出しや表の構造が残り、後から差分を確認しやすくなります。

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We don’t believe this kind of government access process should become the long-term default. / We believe in broad access, and we plan to make GPT-5.6 Sol, Terra, and Luna generally available in the coming weeks. — 政府を通す手続きの恒久化への反対と、一般提供の予定に関する記述より
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(b) design a voluntary framework with AI developers through which developers would be able to: / (ii) provide the Federal Government with access to covered frontier models, subject to appropriate confidentiality, cybersecurity, insider-risk, and intellectual-property protection, use, and nondisclosure requirements, for a period of up to 30 days before they plan to release such models to other trusted partners; and / (c) Nothing in this section shall be construed to authorize the creation of a mandatory governmental licensing, preclearance, or permitting requirement for the development, publication, release, or distribution of new AI models, including frontier models. — 自主的な枠組みの設計指示、最大30日間の事前アクセス、および義務的な許認可を新設しないことに関する規定より

同時期のAnthropic Fable 5・Mythos 5停止との比較

GPT-5.6 の限定提供は、単独の出来事ではありませんでした。同じ時期に、Anthropic の最新モデルも米政府の関与で使えなくなっています。2社を並べると構図が見えます。

Fable 5・Mythos 5は米政府の命令で停止した

Anthropic は2026年6月12日、米政府の輸出管理指令を受けて、最新の Fable 5 と Mythos 5 を全世界で止めました。命令が求めたのは、米国の内外を問わず、外国籍のすべての利用者のアクセスを止めることです。Anthropic で働く外国籍の社員も対象に含まれていました。

Anthropic 自身は、限られたジェイルブレイク(AIの安全制限をかいくぐる手口)が見つかったことを理由に、数億人が使う商用モデルを丸ごと引っ込めるのはやり過ぎだと反対の意を示しています。なお停止したのは Fable 5・Mythos 5 だけで、他のモデルには影響しないとされました。この輸出管理は2026年6月30日に解除され、Fable 5 は翌7月1日から全世界で提供が再開されています。経緯はClaude Fable 5の復活記事で扱っています。

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The US government, citing national security authorities, has issued an export control directive to suspend all access to Fable 5 and Mythos 5 by any foreign national, whether inside or outside the United States, including foreign national Anthropic employees. / However, we disagree that the finding of a narrow potential jailbreak should be cause for recalling a commercial model deployed to hundreds of millions of people. / Access to all other Anthropic models will not be affected. / The net effect of this order is that we must abruptly disable Fable 5 and Mythos 5 for all our customers to ensure compliance. — 停止の根拠、Anthropic側の反対の立場、影響範囲、および全顧客に対する無効化に関する記述より
公式情報を見る →
Access to Claude Fable 5 and Mythos 5 is now restored. / As of today, June 30, the export controls on Fable 5 and Mythos 5 have been lifted. / Fable 5 will be available starting tomorrow, Wednesday, July 1, to users globally on the Claude Platform, Claude.ai, Claude Code, and Claude Cowork. — 輸出管理の解除日と、Fable 5 の提供再開に関する記述より

共通するのは「安全保障を理由としたアクセス制御」

2社に共通するのは、国の安全保障を理由に、最先端のAIに誰がアクセスできるかを国がコントロールしているという構図です。どちらも性能が低いから止められたのではありません。むしろ性能が高く、サイバー攻撃のような分野でも強力に使えるからこそ、誰に・いつ渡すかが管理の対象になりました。

現れ方は正反対でした。OpenAI は公開の前に渡す範囲をしぼる「事前」型で、数週間後に一般提供という出口がありました。Anthropic はすでに公開したあとで命令を受け、即時に止める「事後」型です。

利用者の体感でいえば、GPT-5.6 は「もう少し待てば使える」、Fable 5 は「使えていたのに急に止まった」という違いになります。どちらも現在は解消していますが、同じことが再び起こりうる構図は残っています。

2社のアクセス制御の対比(当時)

共通点
国の安全保障を理由に、最先端AIへのアクセスを国がコントロール
OpenAI の形
公開前にしぼる段階提供(数週間後に一般提供へ移行・解消済み)
Anthropic の形
公開後の即時停止(Fable 5・Mythos 5 を全世界で無効化・その後解除)
対象モデル
OpenAI=GPT-5.6 Sol・Terra・Luna / Anthropic=Fable 5・Mythos 5

まとめ:使えるかどうかは「プランと経路」で決まる

現在の答えは単純です。GPT-5.6 は一般提供されています。使えないとすれば、理由は規制ではなくプランと経路です。

確認する順番はこうなります。まず通常の ChatGPT 会話なら Plus 以上が必要で、Free と Go は対象外です。次に、Terra と Luna を使いたいなら ChatGPT Work・Codex・API のいずれかを選ぶ必要があります。そしてCodex はアプリやCLIのバージョンが古いと出てきません。それでも表示されない場合は、段階的な展開でまだアカウントに届いていない可能性があります。

一方で、公開当初の経緯から持ち帰るべき点も残っています。規制や安全保障の判断によって、提供が遅れたり急に止まったりすることはありうるという事実です。ChatGPTのモデルの選び方Claudeの全体像を押さえて、大事な作業を2つ以上のモデルで回せるようにしておく。この備え自体は、GPT-5.6 が普通に使えるようになった今も価値が変わりません。

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よくある質問

Q. GPT-5.6はもう使えますか?
使えます。2026年7月9日に、ChatGPT・Codex・OpenAI APIを通じた一般提供が始まりました。公開当初は米政府の要請による限定プレビューでしたが、その段階は終わっています。ただしChatGPTでは対象プランへ段階的に展開されるため、アカウントによってはモデル選択に出てこない場合があります。
OpenAI — GPT-5.6(Availability and pricing)
GPT-5.6 is available starting today across ChatGPT, Codex, and the OpenAI API. The rollout is starting globally now and will continue gradually toward full availability over the next 24 hours. OpenAI — GPT-5.6(Availability and pricing)
Q. 無料プランでもGPT-5.6は使えますか?
通常のChatGPTの会話では使えません。FreeとGoは対象外で、ログアウト状態の利用者もGPT-5.6 Solにはアクセスできません。ただしCodexでは、FreeとGoの利用者もGPT-5.6 Terraを使えるとされています。
OpenAI Help Center — GPT-5.6 in ChatGPT(Availability)
Logged-out users do not have access to GPT-5.6 Sol. / Codex Terra for Free and Go; Sol, Terra, and Luna for Plus, Pro, Business, and Enterprise OpenAI Help Center — GPT-5.6 in ChatGPT(Availability)
Q. ChatGPTでGPT-5.6はどう選ぶのですか?
モデル名ではなく、思考の深さ(reasoning)の段階として現れます。速い応答の既定はGPT-5.5 Instantのままで、Medium・High・Extra HighがGPT-5.6 Sol、ProがGPT-5.6 Sol Proに対応します。TerraとLunaは通常のChatGPTの会話では選べません。
OpenAI Help Center — GPT-5.6 in ChatGPT(Overview)
GPT-5.5 Instant remains the default for fast, everyday responses. GPT-5.6 Sol now powers the Medium, High, and Extra High reasoning options on eligible plans, while GPT-5.6 Sol Pro powers Pro. OpenAI Help Center — GPT-5.6 in ChatGPT(Overview)
Q. なぜ公開当初はすぐ使えなかったのですか?
米政府の要請により、政府に共有された少数の信頼できるパートナー向けの限定プレビューから始めたためです。OpenAIは当時、こうした政府を通すやり方が今後ずっと当たり前になるべきではない、とも明言していました。
OpenAI — Previewing GPT-5.6 Sol
We don’t believe this kind of government access process should become the long-term default. OpenAI — Previewing GPT-5.6 Sol

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