ChatGPTのSlack連携とは(コネクタの全体像)
ChatGPTのSlack連携とは、ビジネスチャットのSlackとChatGPTをつなぎ、Slack上の情報をChatGPTから扱えるようにする仕組みです。2026年6月時点では、ここに「操作(アクション)」を実行する機能が加わりました。
SlackからChatGPTのアクションが実行されるまで
Slackコネクタとアプリの2つの形がある
ChatGPTのSlack連携には、大きく2つの形があります。1つはSlackの情報をChatGPT側に取り込む「コネクタ」、もう1つはSlackの中でChatGPTと直接やり取りする「アプリ」です。
コネクタは、自分がアクセス権を持つSlackのチャンネルやダイレクトメッセージの内容を、ChatGPTの回答の材料として安全に持ち込む仕組みです。長いスレッドの要約や、プロジェクトの状況整理といった用途に向いています。アプリのほうは、Slackの専用サイドバーでChatGPTと一対一で会話し、スレッドの要約や返信の下書きを頼める形です。
With the ChatGPT connector for Slack, you can securely bring in context from your Slack channels and DMs, making responses more helpful. Available in chat, Deep Research, and Agent Mode.
2026年6月の新アクション機能で何が変わったか
これまでのコネクタは、Slackの情報を「読む・検索する」のが中心でした。2026年6月の強化では、ChatGPTがSlackに対して操作を行う「アクション」が加わり、調べるだけでなく実際の作業まで任せられるようになっています。
たとえば、ChatGPTに「このチャンネルに参加して」「明日の朝にリマインダーを入れて」と伝えると、回答を返すだけでなく、その操作まで実行してくれます。AIを日々の業務に組み込んでいる立場からすると、調べた直後に手を動かす部分まで一続きで進められるのは、作業の切れ目が減る大きな変化です。
ChatGPT Slackコネクタの新アクションでできること
新しいアクション機能では、ChatGPTがSlack上で具体的な操作を実行します。現時点で案内されている主なアクションは、チャンネル参加・リマインダー作成・ファイルのアップロード・プロフィール更新の4つです。
新アクション機能でChatGPTができる主な操作
これらは、いずれもコネクタと該当するアクションが有効になっている場合に実行できます。公式の説明はこれらを例として挙げており、対応するアクションは今後増えることも考えられます。検索による「参照」と、操作による「実行」が一つの会話の中でつながる点が、今回の強化の中心です。
ChatGPT can take supported actions such as joining a channel, creating a reminder, uploading a file, or updating a user's Slack profile when the connector and relevant actions are enabled.
チャット・Deep Research・エージェントモードで使える
Slackコネクタは、ChatGPTの複数の画面で利用できます。通常のチャットに加えて、深く調べるDeep Research、自律的に作業を進めるエージェントモードでもSlackの情報を呼び出せます。
たとえば、エージェントモードで一連の作業を任せる流れの中に、Slackの検索やアクションを組み込めます。複数の手順をまとめてこなす使い方と相性がよく、調べてから動くまでを一続きで扱える点が利点です。
Slackコネクタの設定とアクション制御(管理者向け)
新しいアクションは、利用者が個別に有効化するものではありません。ワークスペースの管理者が、ChatGPTの「Apps」からSlackを開き、「Action control」で使えるアクションを選んで管理します。
管理者がアクションを有効にする流れ
追加のOAuthスコープと管理者承認が要る場合がある
アクションの種類によっては、設定をオンにするだけでは足りないことがあります。Slack側の権限(OAuthスコープ)を追加したり、Slackワークスペースや大規模組織向けのEnterprise Gridの管理者が承認したりする必要が出てくる場合があります。
Admins can review Slack under Apps in ChatGPT and use Action control to manage which actions are available. Some actions may require additional Slack OAuth scopes or approval from a Slack workspace or Enterprise Grid admin.
導入を検討する際は、まず管理者が使えるアクションを絞って有効にし、運用しながら範囲を広げていくと安全です。ChatGPTそのものの使い方を整理したい場合は、ChatGPTのGPT-5とはもあわせて参考にしてください。
ChatGPT Slack連携の対象プランと注意点
Slackコネクタの利用範囲は、契約しているプランによって変わります。コネクタとアプリはPlus・Pro・Business・Enterprise/Eduで使え、新しいアクション機能はEnterprise・Edu向けに提供されています。
Slackコネクタが使えるChatGPTの画面
次の表に、ChatGPTのプランごとのコネクタとアクションの対応を整理します。
| プラン | コネクタ(Slack検索・参照) | 新アクション機能 |
|---|---|---|
| Plus / Pro | 利用可 | 対象外 |
| Business | 利用可 | 対象外 |
| Enterprise / Edu | 利用可 | 利用可 |
検索の精度は、つなぐSlack側のプランによっても変わります。SlackのAIを有効にしているプラン(Slack Business+・Enterprise+)では、言葉の意味をくみ取って関連情報を探すセマンティック検索が使え、それ以外はキーワード一致の検索が中心になるとされています。
The connector is currently unavailable to Plus and Pro users in the European Economic Area, Great Britain, and Switzerland, though Business and Enterprise customers in those regions are unaffected.
地域制限とデータの取り扱いに注意する
導入前に押さえておきたい注意点もあります。Plus・Proのコネクタは欧州経済領域・英国・スイスでは現時点で使えず、これらの地域のBusiness・Enterpriseの顧客は影響を受けないとされています。
また、コネクタを通じたデータの取り扱いは、Slack側のルールに従います。社外秘の情報を含むチャンネルを連携する際は、自社の規定と照らし合わせて範囲を決めるのが安全です。Slackに渡す前の資料を整える場合は、ChatGPTにPDFを読み込ませる方法も役立ちます。
ChatGPTのSlack連携を業務に活かそう
ChatGPTのSlack連携は、これまでの「Slackを検索して答える」段階から、「調べて、そのまま操作までこなす」段階へと進みました。チャンネル参加やリマインダー作成などのアクションが加わったことで、調べた直後の手作業を減らせます。まずは管理者が使えるアクションを絞って有効にし、対象プランと地域の条件を確認したうえで試すのがよいでしょう。
ChatGPTに長い資料を読み込ませて要約や下調べをさせるときは、あらかじめMarkdown(マークダウン)形式に整えておくと、見出しや表の構造が保たれて精度が上がります。
入力したテキストやファイルはお使いの環境内で処理され、sakuttoのサーバーに送信されません。社外秘の資料を扱うときも安心して整形できます。
ChatGPTのSlack連携の公式ソース
本記事の内容は、以下の一次情報(公式ヘルプセンター)をもとに整理しています。対応プランや仕様は変わることがあるため、最新の正確な情報は必ず公式ソースをご確認ください。