Vivinoとは|ラベル撮影でワインの評価がわかるアプリ
Vivinoは、ワインのラベルをカメラで写すだけで、その銘柄の情報と他のユーザーによる評価が表示されるアプリです。売り場でボトルを前にして迷ったときに、その場で判断材料が手に入る点が支持されています。
この章の全体像
2010年から続く世界最大級のワインコミュニティ
Vivinoは2010年に始まり、ユーザーが撮影したラベルと評価が積み重なることでデータが育ってきました。公式サイトでは、次の規模が公表されています。
7400万以上 / ユーザー
7400万以上 / ユーザー 32億6千万以上 / 撮影されたラベル 1,960万以上 / ワイン — 「数字で見るVivino」より
ここで注意したいのは、公式のなかでも数値が揃っていない点です。App Storeの説明文には「6,500万回ダウンロード」「1,600万本のワイン」とあり、公式サイトの数字と食い違います。ストアの説明文の更新が追いついていないと見るのが自然で、数値を引用するときは、どのページのいつ時点の値かを添えて読むほうが安全です。
評価は「評論家の点数」ではなく「飲んだ人の集合知」
Vivinoの評価がどういう性質のものかは、公式が明確に説明しています。
Vivinoアプリでワインをスキャンすると、難解な言葉で語る評論家の評価ではなく、同じボトルを買って火曜の夜に開けた人や、ディナーパーティーの手土産にした人による評価やレビューを見ることができます。
Vivinoアプリでワインをスキャンすると、難解な言葉で語る評論家の評価ではなく、同じボトルを買って火曜の夜に開けた人や、ディナーパーティーの手土産にした人による評価やレビューを見ることができます。 — 「リアル。正直。役に立つ。」の節より
専門家の採点ではなく普段飲みの感想が集まった数字である、という前提を持っておくと、点数の読み違いが減ります。 日常的に飲まれている価格帯ほどデータが厚く、逆に流通量の少ない銘柄では数字が固まりません。
日本語で使えて、無料の範囲も広い
日本のApp Storeの情報欄には、対応言語として日本語が明記されています。
言語 / 日本語とその他13言語
言語 / 日本語とその他13言語 年齢制限指定 / 18+ 販売元 / Vivino ApS — アプリ情報欄より
アプリ自体は無料で、ラベル撮影も評価の閲覧も無料で使えます。加えてVivino Premiumというアプリ内課金があり、日本のApp Storeには700円から8,000円までの項目が並びます。ただし、それぞれが月額か年額かはストアの表記からは判別できません。
Vivinoの使い方|4つのステップ
使い方はシンプルで、覚えることはほとんどありません。売り場で使う流れと、家で記録を残す流れの両方を見ていきます。
Vivinoを使う流れ
ラベルを撮影して情報を引き出す
アプリを開いてカメラを向け、ラベル全体が入るように撮ります。認識されると、銘柄名・生産地・ぶどう品種・平均価格・5段階の評価が表示されます。うまく認識されないときは、ラベルの反射を避けて撮り直すか、銘柄名で検索する方法もあります。
表示される数字の読み方
画面に出る数字のうち、判断に使えるのは評価そのものより評価の件数です。数千件が集まっている定番銘柄の4.0と、10件しかない銘柄の4.5では、意味の重みが違います。
価格についても、表示されるのは各地の販売価格をならした目安です。日本の店頭価格とずれることは珍しくないため、価格は「だいたいこのくらいの帯のワイン」という位置づけの確認に使うと役立ちます。
飲んだ記録を残す
飲んだあとに星とコメントを残すと、自分が何を好きだったかが蓄積されていきます。この履歴が増えるほど、アプリ側からの提案も自分の好みに寄っていきます。記録を残す作業そのものが、次に選ぶときの精度を上げる仕組みになっています。
レストランのワインリストを読む
Premiumの特典として、レストランのワインリストを撮影すると、リストに載っている各ワインの評価が表示される機能が案内されています。
ワインリストスキャナー / 新しいワインリストスキャナーを使えば、どんなレストランでもプロ並みの注文ができます(リストにあるすべてのワインの星評価が表示されます)。
ワインリストスキャナー / 新しいワインリストスキャナーを使えば、どんなレストランでもプロ並みの注文ができます(リストにあるすべてのワインの星評価が表示されます)。 — プレミアム特典の説明より
セラー機能でできること・できないこと
Vivinoには手持ちのワインを登録する「セラー」があります。ここが在庫管理アプリと混同されやすい部分なので、公式の説明にもとづいて範囲を確かめます。
セラー機能の範囲
できること
公式のセラー機能の解説記事では、次のように説明されています。
Track it – Update quantities, add tasting notes, and keep personal reminders.
It’s not just a digital shelf for your wine bottles – it’s your personal wine inventory management tool, helping you keep track of what you own, when to drink it, and how to make the most of your wine collection. — セラー機能の位置づけより
絞り込みの軸として公式が挙げているのは、産地・ぶどう品種・ヴィンテージ・料理との相性の4つです。
Sip smarter – Easily find the right bottle with filters for:
Sip smarter – Easily find the right bottle with filters for: Region – Pick the perfect wine from your favorite areas. Grape – Zero in on the varietals you love most. Vintage – Choose by year to match your taste or the occasion. Food pairing – Discover bottles that pair beautifully with your meal. — セラー内の絞り込み軸より
「今夜どれを開けるか」を手持ちの中から選ぶ用途には、この絞り込みがそのまま効きます。
棚の位置を記録する機能は公式の説明に見当たらない
一方で、どの棚の何段目にあるかという物理的な配置については、公式の解説に記述がありません。整理の軸として挙げられているのは、上記のとおり産地・品種・ヴィンテージ・料理相性、そしてアプリの更新情報にあるタイプと飲み頃です。
Premiumの特典説明には「セラーの場所」という語が出てきます。
セラーのアップグレード / セラーの場所、セラーの総資産価値、それぞれのワインの最適な飲み頃といった詳細なデータを活用して、ワインコレクションを思いのままに管理しましょう。
セラーのアップグレード / セラーの場所、セラーの総資産価値、それぞれのワインの最適な飲み頃といった詳細なデータを活用して、ワインコレクションを思いのままに管理しましょう。 — プレミアム特典の説明より
ただし、この「セラーの場所」が何を指すのかは公式に定義されていません。自宅と貸倉庫のように複数の保管先を区別するものなのか、棚の段や列まで含むのかは、公開情報からは判断できません。棚位置まで記録できるともできないとも公式情報だけでは言い切れない、というのが正確なところです。
評価アプリと棚位置管理は目的が違う
ここまでを踏まえると、Vivinoが強いのは「この1本が自分に合うか」を判断する場面、つまり買う前と飲む前です。一方、「持っている40本のうち、飲み頃を過ぎそうなあの1本がどの棚にあるか」を探す場面は、別の設計を必要とします。
棚の位置まで記録することを明示しているアプリもあります。
セラー登録と保管場所記録:複数のセラーを登録し、どのワインがどの棚(列/段)に保管されているかを視覚的に記録できます。
セラー登録と保管場所記録:複数のセラーを登録し、どのワインがどの棚(列/段)に保管されているかを視覚的に記録できます。 — グラフィカルなセラー管理の説明より
評価を調べるのはVivino、棚の中のどこにあるかは位置管理に対応したアプリ、と役割を分けて併用する使い方が現実的です。
日本からワインを買えるのか
日本向けのページは円建て価格で動いており、「日本のベストセラー」「日本で最高評価」といった一覧からワインをカートに追加できます。ただし、売主はVivino自身ではありません。
お支払い方法は販売店によって異なります
世界最大のワインマーケットプレイスでお買いもの お手元まで丁寧にお届けします ご購入前にワインのレビューをご覧いただけます お支払い方法は販売店によって異なります — サイト共通フッターの案内より
提携する販売店が売る仕組みのため、支払い方法や配送の条件は店ごとに変わります。
まとめ
Vivinoは、ラベルを撮るだけで他の飲み手の評価が見られる点に価値があるアプリです。評価は評論家の採点ではなく普段飲みの集合評価なので、点数そのものより評価件数を見るほうが判断を誤りません。日本語に対応し、無料の範囲でも売り場での判断には十分に使えます。
セラー機能を使えば手持ちの本数やテイスティングノート、飲み頃も残せます。ただし整理の軸は産地・品種・ヴィンテージ・料理相性が中心で、棚の段や列を記録する機能については公式の説明が見当たりません。買う前の判断はVivino、セラーの中のどこにあるかは位置管理に対応したアプリ、と分けて使うと、それぞれの得意が生きます。
棚の位置まで日本語で管理したい場合は、無料枠でも位置管理が使える Shelvin(App Store) が候補になります。アプリごとの違いは「ワイン在庫管理アプリおすすめ比較|棚位置まで管理できるのは」、飲み頃の考え方は「ワインの飲み頃とは?熟成の仕組みと今飲むか寝かせるかの見極め方」であわせてご覧ください。


